なぜ人が辞めるのか(2/4)
はじめに
人が辞める本質的な理由
人が辞めることとビジネスへの影響
そもそも、人が辞めることで、ビジネスにどのような影響があるのでしょうか。
携帯販売代理店のような「労働集約型ビジネス(=人の働きが売上に直結するビジネス)」においては、
利益を以下のように言い表すことができます。
よく「人が足りない」という課題に対し、採用活動にいそしむ会社があったり、
採用を提案するコンサルティング会社があったりしますが、
闇雲に人を採用すると、「人員数」は増えるのですが、「1人あたりの利益(=生産性)」が下がってしまうのです。
セオリー的には、
の順に着手していくべきなのです。
(現実的には、上記2つを同時に推進していくことになりますが)
人が辞めないことで、
✓ 採用活動費を抑えられる
✓ 経験が積みあがるので、1人あたりの利益(=生産性)が上がる
※成長を促す評価・報酬制度や教育プログラムがあれば
といったメリットが享受できるようになります。
データで見る退職理由
エン・ジャパン株式会社が発表した調査(参照:エン・ジャパン株式会社『1500人の求職者に聞いた退職理由の真相!「退職理由のホンネとタテマエ」))によると、退職理由については本音と建前で大きく理由は異なるようです。
【建前】
【本音】
上記を見る限り、
「家庭の事情で…」
「結婚するので…」
「体調が芳しくなく…」
といった定番の退職理由は、本音ではない可能性が高いでしょう。
上記「本音」を見ると、「5位社風や風土が合わなかった」は採用アンマッチの要素が大きいですが、
1~4位については採用後の問題です。
また、人間関係を除いては、「人事」の問題なのです。
つまり、
①人事制度への不満
②人間関係への不満
の2つの不満が防げれば、約70%の退職が回避できます。